「日本社会の問題を地方政治から変えていく」
という理念を元に、結成された政治団体です。
党や派閥の垣根を超えて同じ志を持つ
20代から40代の地方議員が中心となり
平成22年(2010年)6月5日に誕生しました。
団体名の「龍馬」の由来は、
もちろんご存知「坂本龍馬」。
坂本龍馬に関しては、今でこそ賛否両論ありますが、
間違いなく日本を大きく変えた人物の一人です。
幕末の世に全国を駆け巡り、識者たちの考えをまとめ
今後の日本が進むべきヴィジョンを作り、
『船中八策』という形に落とし込みました。
そして、異なる党派の人々を繋ぎ(薩長同盟)、
維新の起点を作るに至ったのです。
日本をより良い国にするべく命をかけて奔走した
坂本龍馬の生き様に倣いたいという想いから
『龍馬プロジェクト』という名前になりました。
結成から2年間、メンバーや識者の方々と知恵を絞り、
『国是十則(後述)』という龍馬プロジェクトの
ヴィジョンを確立しました。
そして今、そのヴィジョン実現のために
我々は日々行動しています。
日本全体でそのヴィジョンを達成すべく、
同時にメンバーが住むそれぞれの地域を
より豊かにしていくべく定期的に研修を開催して
研鑽を積み、「いざ」という時に備え、
信頼を軸にした強固なネットワークを構築しています。
結成当初の主な構成員は地方議員が中心でした。
が、10年に渡る長い活動の中で仲間内から
都道府県知事や市長、国会議員も誕生しました。
政治家メンバーを中心に、政治家を志望する人から
一般の会社員や主婦の方まで、幅広いメンバーが
集まって活動しています。
住む地域や立場はバラバラですが、
日本を良くしたいという想いは一つです。
龍馬プロジェクトの理念
私たちが住む日本は、紀元前から続く天皇家を中心とした
世界で最も長く存続している国家です。
なぜ、日本だけが文明史上稀に見る
長寿国家となりえたのでしょうか?
その秘密は「統治の形」にあります。
過去に存在していた国家のほとんどは
武力や財力で他の勢力を「うしはく(支配する)」
形で統治をしていました。
「パワー」による統治を行っていたので
さらに強力な「パワー」が現れると
その土台は根底から揺らぐことになります。
日本は違いました。
トップの権威者である天皇が、政治権力者たちに
国の統治を委任する形を取っていました。
時の権力者たちが情報を共有しながら政策を話し合い、
民の生活を守っていくという「しらす(領有する)」
形になっていたので、時代が変わっても、
権力者が変わっても国体は存続しました。
統治はその時々の政治権力者がするものの、
すべての民は天皇の民であり、誰もが
権力者の私有民にはならなかったのです。
つまり、日本は天皇という親を中心にした
家族国家というスタイルであり、
古代より「和」を大切にして
発展してきた国家なのです。
そんな我が国にも、これまでたくさんの
国難がありました。
白村江の戦い後の唐の侵攻、元と高麗による元寇、
大航海時代のカトリック国家の侵攻、
幕末の帝国主義国家の来航など、
国家存亡の危機は幾度となく訪れました。
私たちのご先祖様たちは、それらの国難を乗り越え、
国家を存続させることに成功してきました。
そして、1919年には国際社会で初めての
「人種差別撤廃」を提案しました。
しかし、当時の世界秩序を転覆させるような提案は、
大国の反感を買うことになりました。
日本は世界から集中的に狙われることになり、
1945年には敗戦を経験し、他国による占領を
初めて受けることになりました。
約7年間の占領期間で、我が国の体制や国民の意識は
大きく変えられてしまいました。
現在もその延長線上にあり、多くの人々は
戦後教育の世界観から抜け出せずにいます。
私たちはこうした国家観や歴史観を根幹に持ち、
独立自尊の精神を軸にして、世界の国々から
多様な知恵を取り入れて行きます。
公徳心と利他心を持ち、敬神崇祖の心を大切にし、
国を護持・発展させることを決意します。
そしてこれからも「道義国家」として
国際社会の中で誇りある役割を果たせる
国にしていきたいと思っています。
「軍事やお金」の力で人が支配される社会ではなく、
天皇の祈りを国民一人一人が体現し、
「徳や愛」の力で世界の平和と人類の幸福が実現される
「共生文明」の模範を世界に示していきたいと願います。
今の日本が抱えている問題
私たちは、今の日本が抱えている様々な問題の中で
特に以下の3点に注目しています。
1.日本社会の制度疲労と経済の衰退
2.独立自尊の精神の喪失と当事者意識の欠如
3.近代史の未総括と利己主義の蔓延
明治以降の強力な中央集権体制は、
国内の限られた資源を一点に集中投下し、
各種産業を急速に近代化したり、
戦後の復興を行うには非常に効果的でした。
が、バブルが崩壊し、経済的に完全に頭打ちに
なったにもかかわらず、体制は変わらず、
人・モノ・カネが首都圏へ一極集中し続けました。
それにより地方経済は著しく衰退し、
地方人口の減少は留まるところを知りません。
日本各地に存在していたその土地ならではの
民芸品やお祭りなどの伝統文化や風習も
人口の減少とともに消え去りつつあります。
さらに、グローバル化の波がこれらの流れに
拍車をかけるように襲ってきています。
若者の地元離れや中心市街地の衰退に対し、
なんとか地元を活性化しようと挑戦している
人々は点在しているのですが、それでもやはり
大きな流れには抗えずにいます。
また、中央集権体制の下、政府が政策を決め、
地方自治体は補助金と引き換えにその方針を
実施していくという自治制度が長らく続きました。
それにより、
「自分たちが住む街は自分たちが作る」
という責任感が失われてしまったのです。
日本人は長い歴史の中で幾度となく国難に直面し、
その度に「和の精神」で一致団結し、
大きな試練を乗り越えてきました。
今、目に見える大掛かりな戦争や侵略は
ありませんが、日本はピンチです。
時代の変化に伴い、国難はこれまで以上に
認識しづらいものになっています。
日本社会の制度疲労と経済衰退という
実感しづらいけれども確かに訪れている国難に対し
今こそ再び立ち上がり、立ち向かう必要があるのです。
戦後、日本の国防は米軍ありきでした。
強大な米軍の助けなしでは成立しない
保護国のような国防体制への甘えた姿勢が
日本人からプライドと責任感を奪いました。
「自分の身は自分で守る」という
国家として当然の義務を放棄させられ
自立心を失った国民を多く生み出しました。
その影響は政治面にも波及しました。
国民は、自分たちの人生を左右する
国や地方の進路選択の場である選挙すら
放棄するようになってしまいました。
選挙があれば投票するとしても、
どの候補者を応援するのかの判断基準は
新聞やテレビが流す上辺の情報や
目先の自分の利益のみ、という人が増えています。
その上、結果はすべて他人任せという
「お任せ民主主義」がはびこっているのが
今の日本のリアルなのです。
国民の当事者意識が抜け落ちた状態では、
子供や孫たちにより良い状態でバトンを
渡していくための国家の長期的ヴィジョンを
打ち立てる事も進める事もできません。
大衆迎合的かつ近視眼的な政策に終始し、
「その時良ければそれで良い」
という空気が形成されてしまいます。
自らの人生に自らが責任を負うという
独立自尊の高潔な精神を取り戻すと共に、
自分と国家、社会と政治との繋がりを理解し、
国民一人一人が当事者意識を持って
国家運営に参加していく必要があります。
大航海時代以降、西欧の白人国家による
植民地政策が世界中に広がりました。
日本もその流れに飲み込まれる形で
変化せざるを得ない状況になりました。
そうして起こったのが「明治維新」です。
明治以降の日本は、国家の独立を守るため、
約80年間にわたり立憲政治の導入や殖産興業、
富国強兵など近代化を推し進めました。
明治以降も幾度となく飲み込まれそうになりましたが
「独立不羈(どくりつふき)」という国是のもと
日本は白人国家の覇権主義に挑みました。
そしてとうとう、昭和20年に
敗戦を迎える事になりました。
その後、約7年に及ぶ占領政策の下で、
教育、経済、宗教、法律、食、メディアなどが
すべて根本から作り変えられました。
長い歴史の中で日本人が築いてきた精神性や
価値観が意図的にすり替えられたことに
多くの国民は気がつきませんでした。
骨抜きにされたまま時代は進みます。
時間の経過と共に、国家に対する誇りや
自立心を身につけられない人々が多く生まれました。
また、戦後復興期に国家として経済的繁栄を目標とし、
それを実際に実現し、豊かさを手に入れました。
しかしその反面、自由を履き違えた国民が
利己的な思想や活動に没頭し、公徳心や利他心が薄れ
行き過ぎた個人主義が蔓延しました。
近代史で何があったのかを直視し、
「なぜ、長い歴史の中で日本人が築いてきた
精神性や価値観が失われつつあるのか?」
を考える必要があります。
日本人が本来持ち合わせていた公徳心や
利他心を再び取り戻す時がきているのです。
龍馬プロジェクトが
提案する解決策
上記の3つの問題や、その他の日本が抱える問題に対して
私たちは以下の5つの解決策を提案します。
1.【日本が抱えている問題】に対し、問題意識と
解決への意欲を持ったメンバーを地方議員を中心に集める
2.集まったメンバーで世界の近代史を総括し、
・なぜ、日本が今のようになってしまったかの
「原因」を探究する(世界観の共有)
・先人が大切にしてきた「日本の政のしくみ」
「精神性」「伝統文化」「地域社会のあり方」を理解する
(縦軸をつくる)
・国内外の視察・研修などで、「世界のしくみ」
「日本の構造」を深いところで理解・共有する
(横軸をつくる)
3.縦軸と横軸を持つことで、「座標」ができるので、
その上に共通する国家ヴィジョン(国是十則)を乗せて
方向性を定める
4.率先して学んだメンバーが先生となり、私塾の開講や
SNSなどで発信し、国民の意識改革を促す
5.気づいた国民が繋がり、草莽崛起(そうもうくっき)の志で
社会運動を起こし、各分野の次世代のリーダーを担っていく
※草莽崛起 - 志を持った在野の人々が一斉に立ち上がり、大きな物事を成し遂
げようとすることを意味する語
『国是十則』とは、龍馬プロジェクトが掲げる
日本再興のためのヴィジョンであり、行動指針であり、
志であり、魂でもあるものです。
実現のために
我々が行っている事
私たちは日々、国是十則の理念と、
「地方から日本を変え、日本から世界を変える」という
龍馬プロジェクトのスローガンに基づき、
それぞれの立場で出来ることを行っています。
具体的には以下の5つです。
1.全国各地で講演や説明会など行い、龍馬プロジェクトの理念を広く知らしめ、理解者や応援者、ともに活動していくメンバーを集めています。
2.ブロックごとの研修会や、会全体での合宿を開催し、意見交換や議論を通して政治家としての知恵とスキルを磨き、情報と想いの共有を進めています。
3.地方議員は国是十則を根本理念とした政策提言を各自治体で行っています。
4.メンバー各自で私塾を開講したり、各種メディアやSNSなどで情報を拡散し、草の根レベルで国民の知的水準を向上していくことに取り組んでいます。
5.龍馬プロジェクトメンバーを中心に、さらに大きな全国組織の結成を計画し、より大きな影響力の獲得を目指しています。
あなたにして欲しいこと
「日本を良くしていくために私も何かしたい!」
と感じている方は、ぜひ私たちと一緒に
アクションを起こしてください。
論理や理屈ではなく、実際の行動こそが
明日の日本を作る糧になります。
具体的にあなたに取って欲しい行動は以下の3つです。
1.私たちが提起する問題を見てに感じるところがあれば、
是非日本の未来を「我がこと」として捉え、
学び、考え、周囲の人と話し合ってください。
2.「龍馬プロジェクト」という日本の未来を
本気で考える団体があることを家族や友人に広め、
志を共有できる人を増やしてください。
3.私たちの提示するヴィジョンや活動の方向性に
強く共感してくれた方は、ぜひ龍馬プロジェクトの
メンバーになり、ともに行動してください。