今年の九州ブロック研修は「二日市保養所について」と題し、
戦後、満州や朝鮮半島からの引き揚げ途上、ソ連兵や朝鮮人から強姦され、
不法妊娠をした女性を救う為、二日市保養所にて極秘に堕胎手術が行われていた
事実について学ぶ研修会が福岡県筑紫野市にて開催されました。
まずは神谷会長のご挨拶で、今回の「二日市保養所について」の研修の意義について
参加者の皆様との意識の共有が図られました。
今回はKAZUYAさんにもご参加頂きました。
午前中は「二日市保養所を語り継ぐ会」の発起人のお一人で
ご地元の原田義昭代議士秘書の浅海順二氏から
二日市保養所についての概略のご説明を頂きました。
その後、二日市保養所跡地に移動。
現在は特別養護老人ホームとなっており、駐車場敷地内には「仁」と書かれた碑と
母子地蔵尊が祀られています。
その地の下には堕胎手術により400~500体ともいわれる胎児が埋められたそうです。
後述の下川先生にお話を頂いた後に、皆で慰霊をしました。
午後からは再び研修室にて、当時の貴重な記録映像を視聴。
当時の二日市保養所関係者の方々の生々しい証言の数々が映し出されました。
上映後は、元毎日新聞ソウル支局長でジャーナリストの下川正晴先生によるご講演。
今回は議員が多く参加する龍馬プロジェクトの研修でもあり、
下川先生から参加者への
「二日市保養所については事前に勉強してきてください。
当日、私はその先のお話をします」とのご意向通り、
二日市保養所における歴史事実を知った上で、政治家として世界情勢に
向き合うべき姿勢や大局的な観点からのお話を中心にご講演頂きました。
また、新聞記者時代に目にされてこられた政治の表と裏のお話は大変興味深かった
です。
参加者からは二日市保養所の事実に「ショックを受けた」とのご感想もありました。
今回、私も含めて、研修に参加されました皆様が戦後の歴史の真実を知り、
我が国と向き合う姿勢に思いを新たにされたのではないでしょうか。
文責:龍馬プロジェクト 九州ブロック
冨永正博(福岡市議会議員)