• 2019.11.16
• イベント報告
• 関西ブロック

10/17、龍馬プロジェクト全国会の関西ブロック研修を行いました。

場所：良心塾にて
内容：少年犯罪の再犯防止に向けた支援

少年院や刑務所から出所したあと
身寄りのない若者を引き受けて共に生活をし
社会復帰を支援している良心塾。

良心塾を運営されている黒川洋司さんから
今何が起きているのか、実際の現場で起きている
生のお話を聞きました。

少年犯罪で検挙される数の傾向は
平成10年で約16万人弱あったものが
平成29年では約2万6000人強と右肩下がり
減少してきているものの、逆に再犯率が
右肩上がり平成10年では約20％強から
平成29年35.5％と増加傾向となっています。

また、刑法犯においては、平成16年の約40万人弱の
ピークから平成29年は約21万5000人と減少してきていますが
再犯者率は平成10年の約３０％弱から
平成29年の48.7％と右肩上がり、増加してきています。

出所者を健全に社会復帰させ再犯率を低下させていくことが
地域社会への安心・安全につながることになります。

この傾向の背景には、時代と共に変わってきたものがありました。
かつての少年犯罪はいわゆるヤンキー。
暴走・暴力行為といった反社会的なものでありました。
しかし、現在の少年犯罪はその質が違ってきており
幼少期の親からの虐待経験が犯罪や自傷行為、
自殺願望・未遂へと密接につながってきているようです。

この原因は、児童虐待・育児放棄、親からの愛情不足と
いったものから自己肯定感の低さ、大人を信じられない
社会に希望が持てないといったことがあるようです。
犯罪をしたいからしているのではなく
親から教わっていないこと知らないことが多いなど
親からの愛情不足が起因しているような側面を感じました。

少年院から出てきた少年たちに職を探し寝泊まりを共にし
「生きる力」を教育する黒川さんの献身的な取組み
実際に虐待を受けてきた塾生からこれまでの人生の
リアルなお話を聞かせていただき
参加者は塾生にエールを送り
それぞれ考えさせられるものが多々あったようです。

良心塾　黒川さんのお話はこちらのCGSをご覧ください↓
https://youtu.be/cqhTCHALqdA

文責：関西副ブロック長　坂根栄六　《宮津市議会議員》