7月28日、「まちなかアウトドア ~水辺に行こう!憩いの空間~」と題し、岐阜県美濃加茂市のリバーポートパーク美濃加茂にて研修会を開催しました。
研修会は3部構成とし、第1部は「リバーポートパークについて」をテーマに、前美濃加茂市長の藤井浩人氏、リバーポートパーク美濃加茂ゼネラルマネージャーの飯田聡史氏、当時の担当者だった美濃加茂市職員の大塚雅之氏よりお話を伺いました。
リバーポートパーク美濃加茂は、様々な規制緩和による一級河川の木曽川を活用した国土交通省との連携事業「美濃加茂地区かわまちづくり」の一環として整備された都市公園で、指定管理で運営されています。コロナ禍においてはBBQ施設の利用者は減ったものの、来場者数は10万人を下らず、様々なイベント企画等の工夫により、民間活力を活かしたとてもお洒落で自ら稼げる公園となっていました。
この事業は、我らが龍馬プロジェクトのメンバーである藤井前市長の肝いり事業として取り組まれ、サウンディングという手法を使って市場調査を行いニーズ把握に努めたことや、マルシェやイベントを開催するために必要な条例改正をしたこと、着工前からイベントの実証実験を行ったこと等、当時の立役者の方々からオープンまでの苦労話や裏話を聞くことが出来ました。
また、公園のファンを増やすためにインターネット発信に注力したり、決断に迷った際はディズニーランドが採用しているプライオリティーを参考に
①安全、②お客様への配慮、③見た目(show的要素)、④効率の順で
考慮しているといった指定管理者としての取組についても伺うことができ、参加された皆さんにとって参考になることが多々あったと思います。
第2部は「全国で進む河川空間利活用の取組と行政による支援制度 」をテーマに、国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所の髙橋由典氏より、河川空間利活用の取組事例や支援制度等についてご講演いただきました。
国の支援制度を活用しないなんてもったいない!国が用意している様々なメニューがあるので、まずは気軽に相談に来てくださいとのことでした。
そして、第3部はお楽しみ企画のBBQ懇親会。
新型コロナ対策として1テント4人利用という配慮をしつつ、お肉に舌鼓を打ちながらメンバー間の親睦を深めました。手ぶらで気軽にBBQができ、野菜はオーダー制の食べ放題というのも面白かったです。
また、翌29日はオプションとして犬山城下町ツアーを企画し、犬山商工会議所名誉会頭の日比野良太郎氏より、まちづくりについてご講演をいただきました。
呉服屋の跡取り息子として生まれ、アパレル店舗をいくつも切り盛りし、海外ブランドの並行輸入、パソコン教室にインターネットプロバイダー事業、まちの発展は神社仏閣からと銭洗い池をつくったり、ハートの絵馬を考案したりと、常に先見の明を持って事業やまちづくりに取り組んでこられた彼のお話を聞くにつけ、まちの再生には彼のようなキーパーソンが必要であることを改めて感じました。
これからの時代に必要なことを伺うと「資本主義社会は終わり、NPOの時代が来る。収益を追うよりも公共のために働き、格差社会をなくすこと」とのお答えでした。また、運も実力のうちと言いますが、「100の経験や出会いがある人と10,000の経験や出会いがある人とでは、運を活かす力にも差が出る。運は情報網と人的な交流に比例し、過去の蓄積と努力が偶然を呼ぶ」というお言葉には納得の一言。
私たちも龍馬プロジェクトを通して、多くの出会いや経験を積み重ね、運を活かす力を養いたいものです。
最後に、参加された皆さんが、今回の研修会で得た学びをそれぞれのまちに持ち帰り、今後の活動に活かしてくださることを期待しています。
文責:龍馬プロジェクト 女性部会 部長 鷹羽琴美〔大府市議会議員〕
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