文責:龍馬プロジェクト 四国ブロック長 井下泰憲(徳島県議会議員)
令和4年2月1日、2日と龍馬プロジェクト四国ブロック研修を開催しました。
初日の研修は高知城博物館学芸員の高木さんから「時代で見方が変わる自由民権運動」についての講義を受けました。
講義では秩父事件の再審研究から、革命運動(社会主義)と民衆運動(民主主義)の両方が同時に起こり、民権家・民衆VS政府だったのが、目指すべきものの相違により、民権家VS民衆VS政府の三極化していったことや、高知県の自由民権運動の特徴として民権運動と民衆運動との違いを明確にしていたことなどをお伺いしました。
また国会の開設にあたっても主導権争いにより様々な思惑が入り交じり民権運動の解釈もそれぞれであったこと、また運動を広げるに当たりグッズを作ったり、歌謡曲を作ったりと創意工夫がされていたことなども知ることが出来ました。
激動の幕末から明治の激動の中、私たちはどうしても志高い人たちが活躍した時代と思っていますが、実は今も昔も変わらない権力争いや民衆へのアプローチなんだなと思いました。
その後、自由民権運動記念館の館長様に記念館の中をご案内頂き、展示物を観ながら様々なお話を聞かせて頂きました。
次に高知城博物館渡辺館長様から「山内家の歴史」についてお話を頂き、現在の山内一豊と内助の功で有名な一豊夫人は司馬遼太郎が作り上げた歴史観の中で評価されている点が多々あることや、長宗我部との対立の中でも対立史観の弊害があるとこを知ることができました。
最後に私の方から「最新研究における坂本龍馬の評価」について少し意地悪な質問しましたが、答えは研修に参加された方の胸に秘めてもらうこととします。が、少しふれるなら「高知県で坂本龍馬は龍馬プロジェクトのHPにもあるように日本の為に命を懸けた幕末の志士」でした。
翌日2月2日は高知県いの町にある「とさ自由学校」にて視察させて頂きました。
当初予定していた子供たちとの触れ合いについては叶いませんでしたが、施設を見学後、子供たちと同じ地元食材を使った給食を頂きました。
その後、とさ自由学校の内田理事長より設立に至った経緯や想いを聞かせて頂きました。
自然の中での体験学習を中心とし、自分で考え、自分で決め、行動する子どもたちが育てたいそのために、私たち大人は、精一杯の「支援」を行い、子どもたちの主体性・自主性の発揮を支えていく、また森の小学校の活動は、体力、気力、知力など生きていく力を養い、豊かな人間性を育てる。内田理事長の学校にかける熱い想いを聞くことが出来ました。
今回、龍馬プロジェクトのメンバーを含めて21人の参加を頂きました。
関西から参加してくれたメンバーにも感謝申し上げます。
四国ブロックは人数も少ないブロックですが、これからも頑張って参ります。
四国ブロック長 井下泰憲(徳島県議会議員)
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