文責:龍馬プロジェクト東海ブロック長 冨田英治(長久手市議会議員)
『SDGs 未来都市志摩市の取り組みについて』
研修1日目 令和4年10月7日(金)会場:志摩市消防本部会議室
2020年に龍馬プロジェクトのメンバーである橋爪政吉氏(現首長会メンバー)が志摩市長に就任。
一期目の取り組み状況をお聞きしたく企画させて頂きました。
志摩市政策推進部SDGs推進監、坂井陽様を迎え三重県志摩市(志摩市人口46,532人)の「SDGsの取り組みについて」研修を行った。
伊勢志摩で有名な海女漁、伊勢エビ漁は環境に負荷をかけない漁としてSDGsの概念を持っている漁という言葉は印象的でした。
未来創造プロジェクトは東北大学と連携、未利用資源を活用した循環型社会の実現。
例として気候変動によりタコや伊勢エビの天敵であるウツボが増え駆除。
ウツボを未利用資源の食材としての活用を推奨する取り組みをしている。
志摩市SDGsパートナーシップの推進企業に130以上が参加し、志摩市全体での取り組みの充実が感じられた。
市役所職員、小学生にもSDGs学習を推進していることから大人も子供も一緒になってSDGsを学んでいる。
志摩市ゼロカーボンシティ推進計画では、電動バイク、電動キックボードなどの取り組みも紹介された。
続いて、志摩市の海賊というキャッチコピーの有限会社伊勢志摩冷凍、石川隆将様より講演を頂いた。
日本の農業者160万人、釣りの愛好家800万人、漁師14万人、後5年もすればスーパーに魚が並ばなくかもという衝撃的なお話から入った。
危機感を持った石川様は、未利用資源のアカモクに取り組み、市や地域を超えた業者同士の連携、新しい産業への積極的な参入、点での取り組みではなく面での取り組みの重要性についてお話をされた。
研修2日目は三重県鳥羽市商工会議所を会場に鳥羽市立神島診療所の小泉圭吾医師をお迎えし三重県鳥羽市(人口17,346人)の離島医療について研修。
鳥羽市は高齢化率 39.7%(三重県29.7%,全国28.4%)で各離島には市立の診療所(内科)がある。鳥羽市は県内で総合病院(有床の病院)と保健所がない市である。市内にある4島(答志島、菅島、坂手島、神島)の神島診療所は、高齢化率50.5%の島というインパクトの強いスライドから始まった。小泉医師は自治医科大学の御出身で離島医師を続けていく中で島本来の互助の精神、患者と医者の関係というより家族のような人間関係に惹かれた。『この地域のお役に立ちたい』という気持ちで神島の医療を支えている。
小泉医師は「できない理由を考えるより、できる理由を考えよう」という意識のもと現在は神島だけではなく、4島全ての診療所を支える「バーチャル鳥羽離島病院実証プロジェクト」を行い、先進的に取り組んでいるICT医療の構築を目指し、クラウド型電子カルテを使用し、本土と離島の連携、グループ診療と多種職連携、オンライン診療を行っている。『鳥羽モデル』は今後過疎地域が多くなる先進事例として大変興味深い内容となった。
今回の開催地である志摩市、鳥羽市の両市からそれぞれオブザーバーとして地元市議会議員が参加。定期的に勉強会を開催して欲しいとの意見も頂きました。
文責:龍馬プロジェクト東海ブロック長 冨田英治
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