文責:龍馬プロジェクト九州ブロック長 穴見憲昭(大分市議会議員)
龍馬プロジェクト九州ブロック研修会
『国境離島の島から日本の安全保障を考える』
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研修1日目 令和4年11月27日(日)
講師 五島海上保安署 岩永署長・西村次長
会場 カンパーナホテル 会議室
東シナ海の安全保障が注目される中、国境離島の島を日本で一番多く抱える長崎県にて、「海の安全保障」「空の安全保障」をテーマに研修会を行った。
初日は、五島海上保安署の署長さん、次長さんに講師をお願いし、会場保安署としての取組みや昨今の状況、課題等をお聞かせいただいた。
海上保安庁に組織される地方支分部局は、日本全国十一の管区に分かれ、五島海上保安署は第七管区に所属し、第七管区は日本で3番目の規模とのこと。
海上保安署の役割りとしては警備・救難が主であり、不審船や工作船の巡視や対応、または海上事故等(事故の種類による)の対応までされているとのことであった。
また離島であるため、医療としての救急搬送等も担っているとも仰っていた。
印象深いお話としては、やはり昨今中国をメインに諸外国からの不審船が大幅に増えてきており、その対応件数も右肩上がりとのこと。
幸い大きな事態に至った事例は無く警告等で済んでいるようだが、いつ大きな事態が起こっても不思議ではない状況に置かれていることを再認識した。
地方議員が多い我々としては、地方自治体との連携・協力(海上保安署へのサポートのために市はどういった取組みが必要か?等)が気になったところであったが、五島市では市や県とも今のところ良い連携が築かれているとのことであった。
また別の観点では、予算や人員が足りているのかも気になったが、『現場で指導できる人』が少ないため、ただ単に人員を増やす支援が(国など行政から)あったとしても現場で対応できるかが不透明とのことで、そもそもの組織のカタチを見直していく必要があるようにも感じた。
ちなみに志望者も減っているため競争率としては年々下がっているとのことだった。
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研修2日目 令和4年11月28日(月)
講師 航空自衛隊 福江分屯基地司令 高島2等空佐
会場 福江島分屯基地
二日目の研修としては、航空自衛隊・副分屯基地を訪問し、高島2等空佐より、航空自衛隊としての取組みをお聞きし、さらに基地内を見学させていただいた。
福江島分屯基地は、東シナ海に面している福江島に所在し、市内中心部から約1時間程度の場所に位置し、全国28ヶ所ある航空自衛隊のレーダーサイトの一つである。
基本的な活動としては、許可の無い領空への侵入等を警戒・監視、発見次第、航空機でスクランブル発進し警告を促すというものがメインとなるが、それ以外にも災害対応や援助活動、または訓練等で日夜ご努力されているようであった。
また、住民への理解を求める目的から年に一度、基地内をオープンにし、見学やイベント等も行っているとのことであった。
印象として残っていることは、先日の海上保安署同様、年々国籍不明の航空機に対する出動が増えており、昨年度は前年までの約1.3~1.4倍に増え、回数で言うと1,000回を超えているとのことで、こちらも海上と同様、諸外国、特に中国からの脅威が高まっているのが感じ取れた。
また、日本の戦闘機は約350機で中国はその約4倍とのことで、兼ねてから国でも議論されているが、日本の防衛費の低さが課題になっていることを改めて考えさせられた。
文責:龍馬プロジェクト九州ブロック長 穴見憲昭
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