講師は仙台市議会議員(若林区選出)菊地崇良様より「仙台にジャイアントパンダは必要か？」というテーマで行いました。

　現在、仙台市太白区にある八木山動物公園にパンダ誘致計画を進めています。同動物園はエリア整備施設を三つに区分をして、現在エリアⅠの工事を行っており、仮にパンダ誘致が決定したら、令和１１年度～１６年度の工事が行われるエリアⅡで観覧することになります。また、整備費はそれぞれエリアⅠが約４２億円、エリアⅡは約１９億円で、２０年をかけて総事業費９６億円余であります。動物公園は昭和４０年に開園し、地域に長く愛されている施設なので多額の資金をかけての施設整備は歓迎するものの、ジャイアントパンダの誘致については、メリットやデメリット、またなぜ仙台市に誘致なのかを市民は知らされていない現状であります。

　そこで、仙台市では中華街構想を掲げ、中止にした歴史や仙台市議会でのパンダ誘致に対し、導入・経営の懸念、市長の中国への親書など、また中国を始めとした近隣諸国との外交の問題を伝えてもらいました。ジャイアントパンダそのものが悪いのではありません。しかし現在の中国をめぐる緊迫した情勢の中、本当にパンダ誘致の必要性があるのか、すべてのバランスを考えるべきであり、旭山動物園や東山動物園のように、市民が楽しめる動物園をつくる知恵と工夫はたくさんあるとご講演をいただきました。

　その後、会場を移し懇親会を行い、その中では石川会長から龍馬プロジェクトの成り立ち、現在の取り組みなどの話をされ、不破拡大委員長からは会員勧誘など行い東北ブロックの実り多きい研修会でありました。