世界7極(日本、欧州連合、米国、中国、ロシア、インド、韓国)と35カ国で行う地球最大の超大型国際プロジェクト核融合実験炉(ITER)という国際機関で国際公務員であり首席戦略官として活躍する大前敬祥Taka Omae氏をお招きして「人類の夢 地上に太陽をつくる」」「核融合/ITER計画の最新状況」について勉強会を開催しました。
【ITERとは】
ITER機構とは、「ITER計画」というフュージョン(核融合)エネルギーが科学技術的に成立することを実証する為、人類初の核融合実験炉を実現しようとする世界7極(日本、欧州連合、米国、中国、ロシア、インド、韓国)35カ国で行う地球最大の超大型国際プロジェクトを実施する為に2007年に新規設立された国際機関です。
有史以来の人類の課題のひとつである「エネルギー問題」を究極的に解決することのできるオプションのひとつであり、また昨今の温暖化問題を中心とした環境問題へのソリューションのひとつでもあります。
https://www3.nhk.or.jp/…/20240710/k10014507821000.html
https://www.iter.org/newsline/-/3963
https://newspicks.com/user/1398455/
核融合エネルギーのメリットとしては下記の5つのメリットが挙げられます。
・膨大なエネルギー、継続運転、ベースロード候補
・安全、メルトダウンの可能性がゼロ
・CO2又はその他の温室ガスの排出がゼロ
・高レベル放射性廃棄物がゼロ
・燃料源の枯渇する可能性がほぼゼロ
ITERの順調な進捗をベースに世界各国・企業は核融合は次のフェーズに来たと認識しています。
・米国:核融合業界団体設立、エネルギー省による官民パートナーシップ制度創設と資金共有開始、2040年パイロットプラント計画、民間の資金調達総額は1兆円に迫る
・英国:原子炉計画で2040年代運転目標、建設候補地決定、既存JETでの新記録達成、国家戦略ペーパー、国家規制法制定へz8核融合の安全性を鑑みた新しいアプローチ)
・欧州:ITERをメイン、核融合技術の民生転用
・中国:中国ITERの推進、年間1000名を超える研究者(国家新規プロジェクト立ち上げ)、スタートアップ企業も立ち上がる
日本では核融合産業協議会が発足、日欧・日米閣僚級で戦略提携が締結、いよいよ原子炉計画立案可能な段階へ入っています
龍馬プロジェクト国会議員参与で衆議院議員の杉田水脈氏よりビデオレターにてご挨拶。
龍馬プロジェクト首長会の四条畷市長東修平氏よりご挨拶。
勉強会終了後は講師の大前氏を囲んで、懇親会を開催しました。変貴重な学びの場と会員同士の交流の場となりました。
今回の核融合エネルギー勉強会をきっかけに核融合発電を社会インフラとしていくためには、産業界・政界の役割が非常に重要であり、来年令和7年2月には茨城県那珂市にある世界最大規模の核融合の実験装置である、那珂フュージョン科学技術研究所(那珂核融合研究所:https://www.qst.go.jp/)視察を計画しています。核融合の重要性を学び、核融合発電の社会インフラ実現に向けて、多くの国民へ伝えていけたらと考えています。
他ブロックの皆様や龍馬プロジェクト入会検討されている方の参加も大歓迎です。
文責:松本 博明
2024.12.11
関東ブロック2024.11.10
イベント報告 九州・沖縄ブロック2024.08.09
イベント報告 中国ブロック2024.08.01
イベント報告2024.04.25
イベント報告 東海ブロック