イベント報告

  • 2024.11.17
  • 北海道ブロック
  • 東北ブロック

北海道・東北ブロック合同研修会(日程2024.11.16)文責:千葉 一幸

【1日目】

北海道・東北ブロックの合同企画として、北海道根室市にて「国防勉強会2024in根室(令和6年11月16日~17日)」を開催しました。

「国防」を考える上で、返還運動原点の地である北海道根室市に石垣市の 中山 義隆 市長を招聘しての勉強会です。

開会前、根室市役所に石垣市長を表敬。(市長室にて)

石川会長の挨拶(開会)
「現代を生きる政治家として何ができるか?」、「国にとっても今日は重要な一日になる」

石川 勝会長

「北方領土問題について」と題して、石垣 雅敏根室市長より講話いただきました。返還運動原点の地、日ロ交流発祥の地。我が国固有の領土が旧ソ連邦に占領されてから79年の歳月。冒頭、国防勉強会の開催について「日本の輪郭に自ら立って日本を考える、市民を勇気づけていただくものである。」と開催への当会に激励下さりました。元島民の平均年齢約89歳(すでに7割が他界)、サウナ・紅茶・アイススケート発祥の地であること、三県一局時代(札幌県、函館県、根室県)、根室を起点とする北方四島への定期航路について、占守島の戦い、ソ連軍の侵攻、四島からの強制送還・引き揚げ、ソビエトとアメリカの極秘協力(プロジェクト・フラ)、政府への要請について、北方領土への渡航の3つの枠組みと現状等を分かりやすくお話下さりました。「扉は閉め切らないことも大切」、「明けない夜はない」、根室の役割を果たしていく。世界中がそうであるように、ボーダーを国内対策で振興させること光らせることが一番の国境対策と考えているとのことです。ロシアと領土問題で苦悩する根室市に、中国と対峙されている中山市長をお招きしての勉強会、大切なご縁、皆様のお力で日本の輪郭をしっかりすること、返還要求運動の輪を広げて頂くようお願いしたいと講話を締められました。

講演の様子(石垣 雅敏 根室市長)

続いて、「尖閣諸島問題と石垣市の取組」と題して、中山 義隆 石垣市長 のご講演です。「尖閣諸島は石垣島から約170キロ離れている。」、「ほとんどが国有地。」、「アメリカ軍の射爆撃場に2か所指定、米軍基地所在地になっている現状。」魚釣島は1895年1月14日、正式に日本の領土に編入、同日を独自に「尖閣諸島開拓の日」と決めているとのことです。令和7年が130周年になり、尖閣諸島の周辺海域は、黒潮流れ優良な漁場、天候等により漁ができないこともあり避難港をつくる要望していること、大正9年に中華民国からの感謝状には、「日本帝国沖縄群八重山列島で遭難した福建省の漁民を石垣島の人たちが助けてくれた」との記載があったことが歴史の事実であるとのことです。当時、中華民国が日本の領土と認めている第1級の資料であり、原本は国において厳重に保存しています。尖閣諸島の島々は「日本の領土」、住所を明記した標柱が立っているが、全て無人島であり現在は尖閣諸島に上陸できない状況です。尖閣諸島は石垣市の行政区域、ふるさと納税を活用して事業推進をされてきています。尖閣諸島の情報発信や取組を、尖閣諸島は石垣市字登野城であったので石垣市字登野城尖閣と標柱を作成されています。標柱建立のため上陸許可を求めているが許可が下りないので建立できていない状況になっています。尖閣諸島情報発信センター、尖閣諸島デジタル資料館(令和5年開設)、正確な歴史を理解いただけるよう内外に発信し、令和4年1月からは3回の調査を実施してきています。本年4月からは尖閣諸島対策室を設置、海洋基本計画に反映するよう、強化していく体制を整備してきています。漂着ごみが厳しい状況や魚釣島のヤギの駆除など、自然環境を守るためのアプローチも検討されています。尖閣諸島周辺で水揚げされる「アカマチ」をふるさと納税の返礼品の取組や、「尖閣1945」映画化、尖閣諸島の情報発信や取組をこれからも推進していくとの考えを示され講演を締められました。


講演の様子(中山 義隆 石垣市長)


講演終了後、両市長との集合写真

【2日目】

「納沙布岬」、「北方館」、「北方領土資料館」、「ニ・ホ・ロ」視察

【2日目】 納沙布岬にて


【2日目】納沙布岬にて説明いただく

北海道新聞地方版(道東)の記事掲載

根室市で初めて「国防勉強会」を開催しました。両市長から直にお話を聞けたこと、東北ブロックとの合同研修会は「政治団体はるか」「地方制度研究会」協力のもと、とても意義ある時間になりました。ご後援下さりました根室市の関係者皆さまに敬意と感謝の意を表します。

文責:龍馬プロジェクト北海道ブロック長 千葉 一幸(稚内市議会議員)