9月24日から25日まで、約40名のメンバーを集めて龍馬プロジェクトの研修合宿をしました。
合宿の目的は、全国に散らばるメンバー相互の親睦を深めることと、メンバーの総意の下に日本の将来ビジョンを考えることです。
もちろん、メンバー個人の地域活動や政策能力を高めることも目指していますが、合宿までして研修をする真意は、上記2点にあります。
今回はタイトなスケジュールの中、6人の講師をお招きし、講義を頂きました。
トップバッターは、小樽よりお招きした木村俊昭氏。 (ブログhttp://kimutoshi.jugem.jp/)
農水省を退職し、北海道知事選挙にも出られた「地域活性化」 のスペシャリストです。
講演の中では、いろいろな地域を回って、自分の住む地域の「ウリ」を認識することの大切さや、
その地域にある資源や人材の情報共有、事業構想力や事業継承力について、
面白いエピソードを加えながらお話いただきました。
お二人目は、総会に続いて2回目の講演。京大教授の藤井聡氏。
藤井先生からは、
政治の本質とは何か、という政治哲学のお話から、
キリスト、仏陀、孔子、ソクラテスを例にあげて「真理は少数に宿る」 といった民主政治の困難さの話まで多岐にわたる啓発をしていただき、
その後デフレのメカニズムを説明していただいたき、
この20年の日本の政治政策はデフレを加速させる以外の何者でもなかったと説明。
①インフラ整備のための公共事業の削減=需要をダウン
②規制緩和=供給をアップ
③増税=需要をダウン
この上にTPPの加盟や消費税の増税などを行えば、 日本経済はますます悪くなる、と。
今すべきことは、日本円の強さを信じて、2次3次の大震災に備えた都市機能の分散と国土インフラの再整備である、と提言を頂きました。
地方行政でも活かせるところがあるので、私ももう少し突っ込んで勉強をしたいと思います。
先生もまた近日中に新刊を出版されるそうです。
3人目も京都大学から来ていただいた佐伯啓思氏。
佐伯先生は、すごく難しい内容を世間話でもするかのように分かりやすく伝えてくださりました。
近年の日本の経済学の趨勢から90年代の新自由主義に至るまでの流れ。
1989年の日米構造協議から、小沢政治改革、 小泉構造改革までの流れとそれによる日本社会の変化。
アメリカの思惑や日本の政治体制の問題など、1時間半の講義があっという間でした。
中でも私の意識に残ったのは、
現在の大衆迎合の民主主義には大きな問題があり、 今後日本の政治にも独裁者が生まれてくる可能性があるという指摘。
そして、今後の日本は少なくとも「困難」な時代を迎えることになるであろうが、 多くの国民がまだ楽観的に捕らえてしまっている。
グローバリズムの中で、国の安定、国民の生活の安定をどうはかるか。
食料・エネルギーの確保、軍事力の維持、国民の雇用の確保など、 政治家の責任はますます重くなる。
といった指摘でした。
教育政策については、「若い世代にどうやって【リアル】 を感じさせるかが課題」 と方向性を示してくださりました。
1日目の講義のあとは、お二人の教授を交えての懇親会。
ざっくばらんな意見交換をさせていただきました。
その後は、鈴木三重県知事にも来て頂き、 役員会やメンバー相互の意見交換。 深夜の3時までエキサイトしました。
二日目は、西宮市議の今村岳司氏に、政治家倫理と民主主義を子供たちにどう教えるか、 といった二つのテーマで講義いただきました。
感情や大衆に流されることなく、自分の信念で動ける強い政治家が求められる。
民意の反映ではなく。良い民意を峻別し、形にしていくことが我々政治家の仕事である。
といったお話をしていただきました。
1期目の議員には大変良い刺激になったようです。
次に選挙プランナーの松田馨氏。
選挙を勝ち抜いていくための要件や今後の選挙傾向についてお話いただきました。
中でも選挙に勝つ政治家の要件が勉強になりました。
それは、運と愛嬌と決断力
中でも決断力の中身として
①決めて断つ(他の選択肢を捨てる)気概
②決めることによって受けるストレスへの耐性
③決めた結果への責任を持つこと
をあげられており、強く共感したしだいです。
講師の思いの伝わる熱い講演でした。
研修のとりを務めてもらったのが、村山祥栄京都市議。
地域政党 京都党の代表です。
村山さんには、地域政党の発祥の歴史から、その類型、今後の地域政党の可能性についてお話いただき、
今後それぞれの地域課題を解決する地域政党がどんどんと続いて欲しいといった抱負を語って頂きました。
今回は第1回の研修合宿でしたが、 多様な講師の先生方の講義はメンバーにとっての大きな成長に繋がったと確信します。
会場設営や講師依頼など、執行部の皆さんにはご苦労をかけますが、
大きな目標のため今後も頑張って参りましょう!!
(文責:会長 神谷)
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