関西ブロック 第四回関西龍馬塾(2011.3.12開催) 比嘉
3月12日(月)、第4回関西龍馬塾が四ツ橋にあるSMG会議室で開催され、
議会開催中・決算月にも関わらず、総勢31名の皆さまにご参加頂きました。
今回は、フリージャーナリストの相川俊英氏を講師に迎え、
「行政・住民・政治の歪んだ関係」と題して、
地方自治の現状のありようについて講義頂きました。
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<講義の一部抜粋>
行政・住民・政治の関係性は、分譲マンションの管理に例えられる。
区分所有者(住民)が共用部の管理費を支払う(税金)。
住民の中から管理組合の役員を選出(政治家)。
役員が問題点を協議、解決策を検討し、管理会社(行政)に実務をやってもらう。
ということになる。
しかし今、区分所有者は、総会にも参加せず、役員にもなりたがらず、
管理会社に丸投げ状態になってしまっている。
管理会社はノーチェックで仕事が回ってくると、管理会社の都合でいろんな修繕をしてしまう。
これが現在の住民と行政の関係。
管理費ばかり上がって、住環境は改善されない。
何故、丸投げしてしまうのか。
結局は、丸投げした方が楽ということもあるが、日本人は、何か課題があった際、優秀な人間に任せた方が
時間もかからないし、良い結果が得られるので、任せた方が良いという発想がある。
しかし、任せきってしまうというのは、様々な問題がある。
任せると、主体が変わるので、課題の設定がずれてしまう。また、恣意的な問題でずれてしまうこともある。
全て任せきってしまうと、自分で問題点を作って自分で採点することなり、
本当は課題の解決になっていなくても、解決したことになってしまっていたりする。
さらに、任せた側も思考停止になってしまう。これが一番怖いこと。
そして、優秀な人に任せた結果、ある日突然破たんするという事例は沢山ある。
居なくなる。実は悪いことをやっていた。 地方債をどんどん発行していた。
賄賂を贈っていた。議会を開かずに、独断で決めていった。など沢山ある。
公務員改革などを掲げると、民衆の受けは良いため、当選しやすい傾向にあると思うが、
実際に政治が行えるかは別の話になる。
つまり、民意は間違えることがあるので、十分注意しないといけない。
破たんしない為には、お任せ主義でなく、みんなでやることが大事。
そうすれば、突然の破たんを防ぐことができる。
課題を解決できたのかをきちんと評価をすることも大事である。
現実問題として、みんなで課題を話し合うことは難しいため、民意を適切に汲み上げる政治家が
必要で、ますます政治家の力量が問われる時代である。
色々なところで、色々な人と会い、色々な意見を聞き、その上で事の本質を捉え、
適切に課題解決に取り組める政治家が求められている。
政治家のみなさんには是非とも頑張って頂きたい。
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住民が政治に参加すること、政治家が民意をくみ上げることの重要性を再認識するとともに、
一人ひとりがそれぞれの立場で為すべきことを改めて考える貴重な機会となりました。
相川先生、お忙しいなか、わざわざ大阪までお越し頂き、ありがとうございました。
ご講演後、相川氏にも懇親会に出席頂きました。
相川氏はとても気さくな方で、各メンバーともいろいろとお話させて頂きました。
また、メンバー間の交流も深められる機会となり、閉店ギリギリまで、とても盛り上がりました。
次回は、5月8日(火)にを予定しており、今から心待ちにしています。
文責:関西龍馬塾 比嘉
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