関西ブロック 第5回関西龍馬塾(開催日:24.5.8)文責:比嘉
第5回関西龍馬塾は20名の参加者での開催となりました。
今回は、公会計研究所代表・千葉商科大学会計専門職大学院教授の吉田寛先生を
講師にお迎えし「わかりやすく 国民がコントロールできる税制を」と題して講義頂きました。
吉田先生は、講義前に全員と名刺交換をされ、
講義中に次々と受講者を当てながら進めていただきました。
受講側としては、いつ当たるか分からないという、良い意味での緊張感があり、
自然と主体的に講義に参加でき、とても充実感のある講義となりました。
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<講義の一部抜粋>
最高権力とは、言い換えれば略奪する力。
言い換えれば、徴兵する力、財産を取る力。
民主国家の主権者は国民なので、
国民一人ひとりが納得した税制であるべきだが、
実際は、ほとんどの国民に理解されていない。
「ありがとう」の対価にお金を支払うのが、
資本主義経済の根本であり、税金も例外ではない。
ありがとうと言えない現在の状況は、略奪状態と同じ。
1789年フランス人権宣言に、
「第14条 すべての市民は、自身で、またはその代表者によって、
公の租税の必要性を確認し、それを自由に承認し、その使途を追跡し、
かつその数額、基礎、徴収、および存続期間を規定する権利をもつ。」
とあるが、これを今年上がったガソリン税を例えに上げると、
ガソリン税の必要性を確認し、承認したことを知らない人が少ない。
ということは、今の状態は、1789年よりも前のレベル。
選挙で通った人は票を集めることに長けていると言えるが、
財政運営に長けていると言えるのか。
税の運用を政治や役所にまかせっきりにしてしまっているが、
ちょっと立ち止まって考える必要がある。
税の運用が適正になされたかを確認する必要がある。
運用が適正に出来る人に任せないといけない。
能力にあるかどうかを見極めないといけない。
その見極めの為に会計がある。
平成23年度の国民負担率は、38.8%。
財政赤字も入れると、49.9%になっていて
限界税率と言われている25%を超えている。
良い法律と悪い法律の違いは?
良い法律は良い人を増やし、悪い法律は悪い人を増やす。
消費税の増税のタイミングで、
完全失業率、自殺者の数が増えている。
消費税増は良い法律なのか?
基本に立ち返り、国民一人一人が、
ありがとうと言える運用がされているか。
税も経済原則に沿って運用されるべき。
ありがとう、と言えないのだったら、国民負担率は25%を超えてはいけないのではない。
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複雑に陥った時こそ、原点に立ち返って考えることの重要さと、
結果を評価できるように会計を用いることの重要さを考える機会となりました。
今回の懇親会は、参加者8名という少数となりましたが、
少なかった分、初めての参加者の皆様とも、密度濃く交流が出来ました。
次回もよろしくお願いします。
文責:関西龍馬塾 比嘉
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