関西ブロック 第7回関西龍馬塾(教育講演会)(開催日:24.7.19)文責:比嘉
第7回関西龍馬塾は、教育講演会と銘打っての開催となり、
娘の愛さんだけでなく次世代のテニスプレーターを多数輩出されておられる、
杉山芙沙子氏に「スポーツで人間作り ~スポーツ教育の提言~」という講題で
ご講演頂き、42名の参加と沢山の方にご参加頂けました。
スポーツを通じて、人が生きていくにあたり、必要な基本要素が鍛えられるという内容で、
政策を考えるという観点だけでなく、1人の親としても大変勉強させて頂く機会となりました。
講演の概要は次のとおりです。
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◆単なる知識の詰め込み教育に疑問。
知識を元にに自分なりに思考し、問題解決を図ったり、伝える力が必要。
これらは、スポーツを通じて得られる。
◆一流のアスリートの幼少時代と親の共通点
・沢山のスポーツを経験
・外遊び
・多人数で遊ぶ
・スポーツ以外の習い事(ピアノ、絵)
・自分の意思を話す子どもの声に耳を傾ける。
・継続することを習慣化させていた
◆スポーツを通じて得られること
・体力
・あきらめない力
・集中力
・決断力
・継続力
・他者への思いやり、たたえること
・協調する力
・人に伝える
また、嫌なことでもやることの大事さを気づけることも大きい。
◆学習とは脳のニューロンを結びつけることであり、
運動をすると、さまざまな指令が脳(ニューロン)から
指令がでるため、脳(ニューロン)を鍛えることとなる。
神経系(脳など)の発達は、5歳で80%、12歳で100%発達するので、
神経系の発達を促すには、運動をすることが有効と考えられている。
運動した後に脳を使うことで、
より効果的に能力を高めることができるという研究報告もある。
朝にランニングした後に、授業を受けるなど。
◆スポーツを通して次の3つの力が鍛えられる。
・カラダの力
体力向上により活力ある人に育つ。
・ココロの力
思いやり、他者をたたえる心が養われ
人間力の向上できる。
・アタマの力
とっさの判断力、自ら考える力、本番で力を発揮する力
記憶力、予想力、表現力、発想力で、生きる上で必要な能力が鍛えられるとのこと。
◆スポーツ教育を政策に取り入れている例
韓国・・・中学校でクラブを義務化
ドイツ・・・クラブ活動が盛ん
アメリカ・・・クラブで良い成績を残すと大学入試で優遇される
スウェーデン・・・休憩時間になると教室に鍵をかけ、強制的に外に出す。
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何かに注力し、それを極めて過程の中で、一個人として成長でき、
ひいては日本全体として活力のある国作りにつながっていくのだと思います。
(何をするにも基礎体力は必要となりますので、スポーツを通じて体力をつけておくことで
可能性を引き出す土台になると思います)
第6回関西龍馬塾の安田雪氏の講演で、人は周囲の影響を受けるとありましたが、
小さな子どもも例外ではなく、属する環境に影響されます。
それもごく限られた環境で、自ら選べるものではありません。
だからこそ、とても大きな影響を受ける家庭環境を問いただす必要性があると思います。
各家庭の方針や親の経済環境などにに依存するところが多分にあるとは思いますが、
・親への知識提供を行い、親を育てる機会を増やす、
・地域や教育機関などが少しでも多く受け皿となれる環境を作る、
など、出来ることを考えていきたいと思います。
文責:比嘉
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