関西ブロック 第9回関西龍馬塾(開催日:24.10.10)文責:比嘉
第9回関西龍馬塾は29名の参加者での開催となり、
個人的には、facebookで再会した高校の先輩に参加頂け、
非常に楽しい会となりました。
今回は、地域再生プロデューサーの木村俊昭氏に、
「希望あふれる日本をつくるための地域再生」と題して、
多くの事例を交えてご講演頂きました。
▼▼▼講義抜粋▼▼▼
地域再生には、地元の産業を応援し、起業を増やしていくことが大事。
そうすることで新たな雇用が生まれる。
現状は、地元の主な産業を分かっていないことが多い。
逆に、企業誘致に力を入れ、企業団地を作ったり、
来てくれた企業に対して固定資産税の減免、
電気代の減免などを提示する例が多い。
しかし、誘致に成功しているのはごく一部で多くは失敗している。
その割には地元企業には減免がない。
一方で、自分の町の総合計画を起業する人が知らないことが多い。
地元企業でも知らない。
木村先生は、起業する人が銀行から融資を受ける際に同行されていたそうです。
銀行は実績を求めてくるが、
これから起業しようという人に実績はないため、
町として、こういう理由でこういう産業が大切と考えていて
推進しており、今回起業される仕事との関連を説明。
町としても是非応援したいと考えており、融資制度も作っている。
何とか融資をお願いします。と一緒にお願いに行かれていたそうです。
■やねだん(鹿児島県)
行政の力を一切借りずに地域活性化をした事例。
土着菌を作る。
土着菌を牛の餌に混ぜると、臭いが消え、ハエが減るということで
土着菌を販売。
次に土着菌を畑にいれてさつまいもを栽培し、
さつまいもで味噌と焼酎を作り販売。
そして、味噌と焼酎を得た利益で寺子屋を作ったり
築100年の古民家を改造し、迎賓館と名づけて芸術家を移住させたりしている。
7人の芸術家とその家族が移住したことで人口も増加。
最近では風力発電と太陽光発電を取り入れるなどもしている。
大きいからできない。
小さいから出来ない。
中山間地域だから出来ない。
というのは違う。
パートナーを探し誰と組むか。
ブレーンを探し誰に学ぶか。
地元だけで探す必要はない。
本人だけが地元であればよい。
■八戸大学
県内に10年間で100社を起業させると宣言。
既に14社が起業。
新しい取り組みとして、”すっぽんの養殖”
出荷できるサイズになるまで通常3年かかるところが、
温泉の源泉かけ流し環境で育てると1年で成長したそう。
事業化に向けて本格的に動き出しているとのこと。
■山形大学
1年のときから地元起業の見学をさせる
県内2割、県外8割の学生比率で
今までは地元企業に就職する学生は数名だったのが
1割が地元企業に就職するようになった。
■小樽
地元の職人さんの仕事ぶりを映像として残し、
図書館にDVDを収納したり、小中高に配布。
一生懸命やってきた人は、歴史に刻まれると伝える。
地域の再生に必要な様子
平成18~19年にかけて
17事例をもとに研究
キーパーソンとそれを取り巻く人的ネットワークができているところは、
成功している。少なくとも、本人とパートナーとブレーンの3人が必要。
無いものねだりではなく、有るもの探しをすることが重要。
▲▲▲ここまで▲▲▲
勉強会後の懇親会
は、予定では11名のはずが16名となり、
ギュウギュウ詰めとなってしまいましたが、
その分、文字通り”近い距離”で懇親を深められました。
文責:比嘉
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