関西ブロック 第17回関西龍馬塾 (日程:2014.3.15)
平成26年(神武紀元2674年)弥生14日→松田先生のレジュメから
NPO法人まほろば教育事業団・広島まほろば学習会 代表世話人でいらっしゃる
松田 雄一氏をお迎えし、
「古典を甦らせよう~国語教育は日本の心の源~ 」と題してご講義いただきました。
松田先生のお召し物から スーツではなく日本人として着物を着ていらっしゃるとのことでした。
蘇芳色(すおういろ・赤にちょい紫をまぜてくすませた色)の着物と鳶色(いわゆる焦茶色)の袴でのご登壇
自己紹介から始まり、広島県の教育についてお話がありました。
広島県は、平成10年~12年文部省の是正指導が入った唯一の県ですが、
そこから広島の教育が変わっていった。
その中で「H2O」であらわされた北海道、広島県、沖縄県、
そして大阪府、大分県は、全国テスト順位が下位な地域です。
ところが広島県は指導後、教育が変わり始め6位という結果になったこと。
このことを踏まえ、教育が変われば子供たちは伸びる。
でも公の教育を変えることを待っていては遅いので
寺子屋型の教育法をしようと それが素読教室の始まり。
◆1 現状の問題点把握
国語力の劣化は、思考力、認識力、判断力、自律力の低下を招く。
GHQの占領計画のせいで戦前3000~4000字あった漢字を統廃合し、
1850字に減らされ、漢字の意味を考えると統廃合は、結果日本の文化破壊であった。
国への帰属意識を希薄化させ、民族の紐帯をほどく立ち位置不明の言語が増加している状況。
また、重要な言葉が、簡易な名刺を複合させた言葉に置き換わって
深みと価値が薄れている実情がある。
例えば、独立名刺であった天長節、地久節、紀元節が複合名刺に置き換えられ、
それぞれ 天皇誕生日、皇后誕生日、建国記念の日となっている。
また唱歌の歌詞を改編が行われたままの現状など。
これら多くの問題点を挙げましたが、それを指摘、批判するばかりでなく
よき教育を民間から立ち上げ よきお手本を作って公教育に還元していこうと活動しているのが素読教室。
◆素読の持つ効果
素読とは?
音読を二つに分類すると「素読」と「朗読」になります。
「素読」文章の意味を気にせずに,暗誦できるようになるまで,繰り返し音読する こと。
「朗読」感情を込めて声をだして読むこと。
この素読は寺子屋型の教育法でその効果が脳科学・言語学の立場から見直され、
教育に素読を導入した場合の多くの効果が報告されている。
言葉の「入れ物」を作る。やがて子供が成長して意味を理解した際に「典」を意識する。
古典や偉人の名言などを読むことで 人間の方向性を見つけることが出来る。
人間形成のゆがみになるような教育をしてはいけない。
素読教室を通じて まず、目の前にいる子供を良き日本人に育てる。
本当の意味での「終戦」へと導く。
【その後の懇親会】
10名ほどの方が参加し、講演会の内容についてや 様々な内容で盛り上がりました。
2テーブルに分かれましたので松田先生は両方とも入ってくださいました。
以上、ご報告いたします。
文責:向山 ゆかり(関西ブロック)
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